1990年代を代表するアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」を知らない人は少ないだろう。

アニメに興味のないという人も、否応なくテレビCMや駅中の広告なんかで目にする羽目になり、あるいは嫌気が差しているかも知れない。

この作品には使徒なる敵が登場し、これが怪獣のように巨大で、縦横無尽に暴れまわるのだが、その使徒の一つに酷似した飛行物体が世界中で目撃されるという事件が発生した。


2010年頃から、まさに世界の主要な都市に次々に出現し、音もなく浮遊し続ける三角形を逆様にしたような形の飛行物体。

これが、「エヴァンゲリオン」ファンの間で、ラミエルという名の使徒そのものだと話題になった。

この飛行物体は、毎度出没してはじっと静止したままで、動いたとしてもあまり活発に飛び回ることはなかったそうだ。

これまでに、イギリス・ロシア・中国・コロンビアに出没しており、いずれの出没の際も、写真や動画が撮影されている。

通常、未確認飛行物体と言えば、そこら中を自在に高速で飛び回るのがお決まりのパターンだが、とにかく不気味なまでに動かないので、被写体としては非常に優秀だったようだ。

なんとも不思議な飛行物体だが、アニメのように攻撃をするでもなく、いつも気を抜くと何処かに消え失せていたそうだ。

最近では、とんと目撃されなくなってしまったわけだが、もしかすると私たちの目に見えないだけで、窓の外に幾つも浮かんでいるのかも知れない。