霊能力など本当に実在するのか、未だにその結論は出ていない。

一方で、霊能力によるものとしか思えないほど奇跡的な手法で行方不明者を探り当てる人物は世界中に存在している。

彼らの中には、FBIに捜査協力している者もいるほどで、それだけ霊能力には、警察も一目置いているということかも知れない。

2007年9月6日。カナダのアルバータ州で、1人の男性が突然消息を絶ってしまうという事件が発生した。


この時期のカナダの夜はまさに極寒。もしも、どこかで動けなくなっているのなら、一刻も早く救出しなければならない。

しかし、警察の捜査もろくに行われなかったようで、この男性の母親は心配で夜も眠れない日々を送ることになる。

10月に入り、男性の知人、ジェイミー・リン・カニングハムは彼が失踪していたことを知り、独自に彼を捜索しようと思い立った。

だが、実際に方々を探し回るわけではない。なんとジェイミーは望んだものの在り処が分かるという、便利な夢を見る能力があったのだ。

果たして10月3日の夜。ジェイミーは、男性の私物を観察してから眠りに就いた。

するとどうだろうか。男性の自宅から40キロほど離れたハイプレイリーの橋から、この男性が落下する様子が再現されたのである。

翌日。すぐにジェイミーが友人数名を伴って橋まで駆けつけると、なんとその下に、うつぶせになって満足に動けない男性を発見したのである。

男性は、両足を凍傷でやられていたものの、たまたま傍に自生していたローズヒップの果実を口にして生き長らえていたという。

ジェイミーのこの能力で人の命が救われたのは、どうもこれが初めてではないようだ。