2007年。アルゼンチン・フィルマットの町で、非常に不可解な出来事が発生し、住民を戦慄させた。

なんと、この町のある公園のブランコが、誰も乗っていないにも関わらず、ある日突然動き出したのだ。

現場の公園には3つのブランコがあり、動き出したのはそのうちの1つだけ。残る2つのブランコは、何の変哲もないブランコであった。


このブランコは、最初に話題になった時期から少なくとも4ヶ月ほど前に動き出していたとされており、一旦動き始めると数日は延々止まることがなかったそうだ。

騒動は大きくなる一方だったため、警察も事件解明に乗り出したが、一向に原因が分かることはなかった。

果ては、物理学の教授までもが現地を訪れていたというのだが、こちらもお手上げ状態だったのだとか。

ちなみに磁場、電場などが関与している可能性は極めて低かったことが、この教授の調査で判明している。

この公園。利用者の間では「ブレア・ウィッチの公園」とも呼ばれており、幽霊の仕業ではないのかと噂されているということだ。

事件発覚から数年が経過した今、既にこの公園は取り立てて話題になることはなくなった。

しかし、今でも時折、「キイキイ」という音を立てて、無人のブランコは動き続けているという。