2011年10月。アルゼンチン中部、コルドバ州のチョロ・デ・アグア・カリエンテという広大な貯水池で、非常に奇妙な魚が釣り上げられた。

なんとこの魚、三つ目だったのである。通常の2つの目に加えて、額の中心にも目玉があったというから驚きだ。

発見したのは地元の釣り愛好家。ここには大型の肉食魚が多数生息しており、大物狙いの釣り人にかなり人気だという。


釣り上げられた三つ目の怪魚だが、実は新種ではなく、あくまでも突然変異であるようだ。

ポーリーという、日本でもメジャーな観賞魚で、当然通常は目玉は2つしか存在しない。

この怪魚が釣り上げられたことで、地元の人々は大いに混乱することになった。

その理由は、チョロ・デ・アグア・カリエンテが原子力発電所のすぐ傍に位置していたからだ。

貯水池には、この発電所から原子炉冷却に使われた水が放流されており、そのせいでこのような魚の突然変異が引き起こされたのではないかというのである。

アメリカの有名なアニメに、ブリンキーという三つ目の魚が登場する。

ブリンキーもやはり額に目があり、その出自は原発に由来しているという。

ブリンキーには、同じような姿の同胞がいたということだが、果たしてチョロ・デ・アグア・カリエンテの三つ目の怪魚は、たった1匹だけだったと言い切れるだろうか。

ちなみに、釣り上げられたこの怪魚は、冷凍保存されているということだ。