ロンドンには、不思議な事件や事故が多く伝わっている。その中でも洒落にならない話をご紹介したい。

フィリップ・マースという男性はどこにでも居る労働者、いつものように夜更けには就寝していた。

その晩、彼は夢を見ていたという。

その夢はちょっぴり不吉なものだった。自分が交通事故に遭うという内容だったのだ。車に体が撥ね飛ばされ、そのまま宙を舞った瞬間に彼は目を覚ました。


そして途端に、思いっきり絶叫することとなった。足に信じられないほどの痛みを感じたからだ。

すぐに、別室で食事の用意をしていた妻も駆けつけていたが、彼女はあまりの光景に絶句したという。

なぜなら、フィリップの足がねじ切れる寸前まで曲がっており、骨が折れたまま一部露出していたからだ。

それだけではない。出血も相当な量で、全身に擦り傷を負っていたのだ。

病院に搬送されたフジリップは、理由も分からないままこの大怪我の治療を受けることになった。

幸いにも一命は取り留めたが、結局なぜ就寝中に大怪我を負ったのかは判然としていないという。

診察した医師によれば、フィリップが何か大きな硬いものに突進されたようなダメージを負っていることは間違いないようで、それはちょうど交通事故の被害者の状態と似ているという。

もちろん彼の寝室には車など突っ込んでいない。

夢の中で事故に遭遇したものの、それはあくまでも夢の話だ。

ただ一つ言えるのは、これ以上の災難などないということである。