世の中にはいろんな趣味の方がいらっしゃるようで、それは当然犯罪者にも当てはまる。

特に性犯罪者などは、特定の年齢層の相手を狙って犯行に及ぶ者が多いのだが、中でも変わっているのがこのホセ・ヴェガだろう。

彼は1987年の8月から翌年4月にかけて、少なくとも16人の女性を性的虐待の上で殺害している。

特徴的なのは、その被害者がいずれも61歳から93歳までの老婆に限られていたということである。


ホセは、一人暮らしの老婆にターゲットを絞り、言葉巧みに近寄り懇意となっていた。そして、「家の手伝いをしますよ」などと言って家に上がると、途端に襲いかかったのである。

被害者は、性器にホウキを突っ込まれるなどの性的虐待を受けた上で、窒息死させられていた。

中には、高齢のため行為の最中にショック死し、自然死として処理されてしまった件もあるという。被害者の人数に「少なくとも」とつくのは、そのためである。

ホセが、なぜ高齢者ばかりを狙って犯行に及んだのか。その理由のひとつは、彼が抱く母親への憎悪だろう。

被害者と母親を重ねるようにして、恨みをぶつけるべく虐待行為を繰り返したのだという。性的虐待も相手を辱めるのが目的だったとホセは語っている。

だが、短期間でこれだけの犯行を繰り返した理由はそれだけではあるまい。結局、彼自身が犯行を楽しんでいたのだろう。

殺人罪で懲役440年が課せられたホセだったが、2004年10月24日、獄中で2人の囚人に刺し殺されている。