1972年6月15日、キャセイ・パシフィック航空700Z便が、南ベトナムの中央高地上空29,000フィートを飛行中、突如空中爆発を起こした。
サイゴン(現:ホーチミン)から300km離れたプレイクのジャングルに墜落。乗員10名、乗客71名のあわせて81名全員が犠牲になった。
その中には17名の日本人が含まれていた。

誤射?ミサイル?機内の爆発?

当初、アメリカ空軍機の誤射などの過失によって撃墜されたとみられていた。
この航空路はベトナム戦争のため、アメリカ軍による北ベトナム爆撃やベトコン掃討に向かうための軍用機に優先されていたからだ。
事実、事故発生時には付近にアメリカ軍機が7機飛行していた。
アメリカ軍機に向けてベトコンが発射した地対空ミサイルが直撃した可能性も否定できなかった。

爆発の原因

しかし、事故原因の調査の結果、爆発機内で発生したことが明らかになった。
機内で発生し破片が外側に向かって飛び散った痕跡が発見されたためである。
貨物室に仕掛けられた爆弾が爆発し、その衝撃で機内から飛び出した座席等が垂直尾翼と右翼を損壊させ、コントロールケーブルも損傷。
機は操縦不能に陥り、墜落したとものと判断された。

誰が爆弾を仕掛けたのか?

タイの捜査機関は、ある男性を逮捕した。
理由は婚約者の女性とその娘を殺害して保険金を詐取するために彼女のスーツケースに爆弾を仕掛けたというものだった。
しかし2年後に証拠不十分として釈放された。では誰が、一体何のために?40年経った今も真相は不明なままだ。