歩行者天国にトラックで侵入し、次々と歩行者をはね飛ばした上にナイフで殺傷した事件である。

2008年6月8日、犯人の加藤智大(25歳)は2tトラックを運転し、秋葉原の歩行者天国に突っ込んできたのである。

加藤は歩行者天国の横断者を次々とはね、さらにナイフで通行人を刺していった。

約2分の間に死者7人、重軽傷者10人を出す凶悪な事件となった。


加藤は犯行当時、静岡県の自動車工場に派遣社員として勤めていた。ある日、加藤は自分のロッカーから作業服がないことに気づき、その所業を会社からの嫌がらせだと考えるようになる。

加藤はその後、会社に対する不満を携帯サイトに書き込でいく。しかし、次第にネットユーザーから相手にされなくなってしまう。

行き場をなくし被害妄想を強めていった加藤は、携帯サイトに殺害予告を書き込むなど次第に行動がエスカレートしていったのである。

予告通り加藤は犯行に及ぶ。加藤には裁判では求刑通り死刑が言い渡される。

この事件をきっかけに、通信販売でのナイフの販売が禁止されるようになった。

また、犯行時間帯が日曜の昼間だったために、通行人のカメラから犯人逮捕などの瞬間が数多く動画撮影された事件であった。