宝石店にガソリンを撒き放火し店員を殺害した事件。

2000年6月、栃木県宇都宮市にあるジュエリーツツミ宇都宮店に篠沢一男(しのざわかずお)49歳が来店し、宝石類293点約1億円相当を奪う。

その後店内にいた店員を拘束し、ガソリン撒いて放火する。

犯行当時篠沢は、実態のない産業廃棄物会社相談役を自称していたが無職であった。職は料理店に勤めていたが長続きはしなかった。


また、パチンコなどのギャンブルにハマリ借金を抱えていた。しかし、金がないのにもかかわらず愛人を持ち、外車を乗り回すなど派手な生活を送っていた。

篠沢は、事件前にこの店を訪れ店長に8000万円の取引を求めていた。しかし、店側はこれに応じなかった。

犯行当日、再びガソリン缶をバックに詰め来店する。店長に「今日は、現金で1億5千万あるからその分の宝石をくれ」と不思議な事を言ったのである。しかし、実際には現金など持っていなかった。

会計の際に店員を脅し、テープで縛りつけ持ってきたガソリンを撒き放火するという卑劣な事を行い逃走した。

裁判では、「凶悪、悪質で他に類を見ない」とされ死刑となる。

2010年7月刑が執行される。死刑反対論者であった千葉法務大臣の下で刑が執行されたため物議を醸した。