犯人は母親を殺した時の快感が忘れられず、姉妹を次々と殺害した事件。

2005年11月、犯人の山地悠紀夫(やまじゆきお)22歳は、大阪市浪速区のマンションで飲食店店員の姉妹の帰りを撒待ち伏せし、Aさんを背後から襲い部屋に引きずり込み殺害する。

その後、帰宅した妹のBさんも同様の手口で殺害する。


山地は16歳の頃、山口市内の自宅アパートで母親を金属バットで殺害するという前科があった。この時、「返り血を流すためシャワーを浴びたら、射精していたことに気づいた」と供述している。

この頃に山地は人を殺す快感を覚えたようである。山地は社会復帰後、パチンコ機を不正に操作するゴト師に加わるが長続きしない。

その後野宿などをしていたが、生活の目途が立たなくなり以前興奮を覚えた人を殺す感覚を味わいたくなり、犯行に及ぶ。

判決は、更生の余地は無いとして死刑が下された。

山地は判決後も、「何のために生まれてきたのか、答えが見つからない。人を殺すため。もっとしっくりくる答えがあるのだろうか。ばく然と人を殺したい」と話した。