支店に押し入った男が強盗に失敗し、ガソリンで放火した上に店員を殺傷した事件。

2001年5月、犯人の小林光弘(こばやしみつひろ)43歳が武富士弘前支店に押し入り現金を要求する。

支店長が要求を拒否したため、小林は店内にガソリンを撒き逃走する。火はあっという間に燃え広がり、従業員5人が焼死した。


小林はタクシー会社に勤めていたが、競輪のギャンブルにはまり、借金を抱えるようになる。

消費者金融の借金も膨れ上がり、総額2300万円になっていた。小林は借金苦に悩まされるようになり、犯行に至る。

逮捕後も、小林は「5人も死ぬとは思っていなかった」などと呑気な事を述べていた。

判決は減刑される余地は無いとして死刑が下された。
この事件後、全国で強盗模倣事件が増加する。

また、被害にあった支店は非常口がなく、防犯訓練も行っていなかったことがわかり、多くの被害者を出す結果となってしまった。