下関駅構内に車で突っ込み、通行人を引き殺したあげく、包丁で刺し殺した事件。

1999年9月29日、犯人の上部康明(うわべやすあき)35歳は、レンタカーに乗り、JR下関駅東口の歩道を歩いていた通行人をはね、5人を死亡させ、さらに10人に重軽傷を負わせた。

改札口前で降りた上部は、包丁でさらに通行人を刺すとう暴挙に出た。


上部は、大学卒業後、設計事務所を経営していたが経営に行き詰まる。上部は、対人恐怖症であったため、人付き合いがうまくいかず、仕事が減っていったのである。

同時期に、結婚相談所で知り合った女性と結婚し、新婚旅行の思い出の地であるニュージーランドでやり直しを考え、妻を先にニュージーランドへ行かすが、妻からは離婚を切り出されてしまう。

度重なる不幸に絶望した上部は「何をやってもうまく行かない」と思うようになり、犯行に至る。

判決は死刑が下された。