17歳の少年がバスジャックをし、乗客の数名を殺傷した事件。

2000年5月3日、九州自動車道大宰府インターチェンジ付近で、刃渡り約40センチの牛刀を持った17歳の少年がバスジャックをした。

少年は、女性客を前方に男性客を後ろに移動させる。眠っていてこの状況に気づいていなかった34歳の女性に、持っていた牛刀で首と手首を何度も刺した。


血を出して倒れたこの女性を、さらに少年は蹴飛ばし、「おばさん生きているか?」と言い放ち、乗客のカメラを奪い、その姿の写真をとった。

自らの犯行に興奮を覚えたこの少年は、「おまえたちの行き先は天神じゃない。地獄だ」と宣言する。

さらに、このバスに1人で乗車していた小学1年生の女児を抱え、牛刀を喉元につけ人質にする。

福岡県警は機動隊を含めバスを取り囲み、少年の説得を行ったが、なかなか少年は応じることはなかった。

その間にも、少年は68歳の女性を牛刀で切りつけ殺害するのであった。

事件発生から15時間後、警察はこのバスへの強行突入を実行し少年を取り押さえる。

逮捕された少年は、5年以上の医療少年院送致となった。