被害者宅の風呂覗きの疑いをかけられた少年が逆恨みし、一家を殺害した事件。

2000年8月14日、大分県野津町に住む農家の一家が刺される事件がおきた。一家6人の内、3人が死亡2人が重傷16歳の長女は軽傷であった。

犯人は、隣に住む高校1年生16歳の少年Aであった。

事件の一週間前、被害者一家の65歳の祖父が、少年Aの家に「少年Aがうちの風呂場を覗いている」と注意しにきた。


これがきっかけで、少年Aは父親から厳しく叱責された。少年は関与を否定したが、その後被害者家族全員からも無視されるようになった。

だが少年Aは、この被害者宅から下着を盗んでいたのであった。発覚を恐れたAは、「この一家をみな殺しにしてしまおう」と考えた。

そして、被害者宅が寝静まった頃、風呂場の窓から侵入しナイフで被害者一家を次々と刺していったのであった。

少年は新聞配達のアルバイトに励むなど、地元では評判の良い少年であった。被害者宅とも日頃は親しい付き合いをしていたようである。

少年は、長期間の保護観察処分が必要との見解が出され、2000年12月少年院送致となった。