自殺願望の女性が、安楽死サイトから青酸カリを入手し自殺した事件。

1998年12月12日、被害者の女性(24歳)の自宅に青酸カリのカプセルが配達され、服用した女性がその後死亡した。

通報を受けた警察が送り主を調べたところ、宅配便の伝票には「草壁竜次」という名前とPHSの番号が書かれていた。


病院がPHSの番号に電話すると、草壁が出て、「本当に飲んだんですか?あれは純度の高い青酸カリですよ。その人が死んだら、私も死にます」と言って電話を切った。

草壁は、「安楽死」を取り扱ったウェブサイトを運営していた。「ドクターキリコ」というハンドルネームを用い、医者と名乗っていた。

草壁は、カウンセリングをしても効果がない人に、自殺防止のためにお守りとして青酸カリを送っていたという。

12月15日未明、北海道札幌市で草壁と見られる男が自殺しているのが発見された。

警察は、被疑者死亡のまま書類送検をした。