新宿駅西口バスターミナルで停車中のバスが放火された凶悪事件。

1980年8月19日21時すぎ、発車待ちのため停車中だった京王帝都電鉄が運営するバスに男が後部ドアからガソリンと火のついた新聞紙を放り投げ一瞬で炎上する。

バスは燃え上がり、火の海となった。これにより、6人が死亡、14人が重軽傷を負った。

犯人は丸山博文(まるやまひろふみ)38歳であった。丸山は建設作業員として働き全国各地を転々としていた。


丸山は事件当夜、駅広場に通じる階段でコップ酒を飲んでいた。

通行人に「邪魔だ」といわれた事が、丸山をカッとさせ衝動的にこの事件に走ったといわれている。

公判では、丸山は心神耗弱とされ、無期懲役が言い渡された。丸山は罪の大きさを反省し死刑になってお詫びをしたいと考えていたようである。

1997年10月、丸山は千葉刑務所で首つり自殺をする。