未解決事件というものは、その性質上、犯人がどのような意図で犯行に及んだのかを判明させることが難しい場合がある。

殺人ひとつとっても、被害者は何故殺害されたのか、犯人が確保できない以上は100%確実な判断をすることは難しい。

1995年に長野県岡谷市で発生した、長野県岡谷市看護助手殺害事件もそんな殺人事件の1つである。


2月10日午前9時50分頃。岡谷市南宮にある看護助手の女性(当時51歳)宅の押入れの中から、この家に住む女性の遺体が発見された。

殺害されたこの女性、数日前から無断欠勤を続けており、心配した同僚らが当日に様子を見るべく訪れたという。

死因は絞殺によるもので、室内には凶器は見当たらなかったものの、女性宅からは何故か電気コードが持ち去られていたことが分かっている。

室内は特に荒らされたような跡はなく、通帳や現金は手付かずの状態で残されていた。

不可解なのは、死亡直前の被害者の行動である。被害者は2月9日の午前中、「午後から知人の葬儀に出席する」と勤務先を早退していたのだが、実際には葬儀など行われていなかった。

被害者が何故嘘をつかなければならなかったのか。早退した後は誰かと会っていたのか。警察もこの点は特に念入りに調査を行ったようだ。

しかし、今に至るまでその真相は明かされていないまま。

それどころか、被害者はどうして殺害されなければならなかったのかも、周辺とのトラブルの芽のようなものも見つかっていない。