2001年11月12日の16時30分頃に、友達の家に行くと言い残し、自宅を出てから消息を絶った少女がいる。

当時、愛知県の一宮市立中島小学校の5年生だった佐野由香利ちゃんである。この日は15時に授業が終わり、集団で下校している。

由香利ちゃんは当日、帰宅後しばらく自宅にいたが、家の中にいた兄に行き先を伝えた上で外出している。


当時はもう日も暮れかけていた時間帯で、視界も悪くなっていた。

家族によれば、家出をするような子供ではないということで、中島小学校も同様の見解を発表している。

当日、クラスメイトから見ても、由香利ちゃんは普段と変わったような様子はなかったという。

警察では、捜索願が出されて以降、友人の家を中心に捜査を行ったが、いずれも立ち寄った事実はないということだ。

2002年3月25日には、中島小学校で修了式が行われたが、当日は本人不在のまま、いつ帰ってきてもいいようにと6年生への進級が決まったと報告されていた。

しかし、この年も由香利ちゃんが帰ってくることはなかった。