2002年12月22日、足立区島根二丁目のアパートで、会社員の男性が血まみれで倒れているのを訪ねてきた家族が発見した。

頭などを刃物で刺されており、すでに死亡していた。財布などが見あたらないことから、警視庁は強盗殺人事件として西新井署に捜査本部を設置した。

被害者は外出着姿で、リュックサックを背負ったまま、足を電気コードで縛られた状態で横向きに倒れていた。


それからすぐの2003年2月21日深夜、足立区西新井本町一丁目マンションにて、近くに住む韓国籍の飲食店経営の女性が死亡しているのが発見された。

玄関から上がったすぐの廊下でうつぶせで倒れており、コートとマフラーをかけた状態だったため、帰宅直後に襲われた可能性もあるとみられ、発見時は玄関の鍵はかけられていた。被害者のバッグが盗まれていたことから、西新井署は強盗殺人事件として捜査している。

これらの事件は足立区の西新井を中心に立て続けに発生したため、当初は「足立区連続強盗殺人」として事件の関与が疑われたのだが、手口などの相違点から、現在では関与性は低いとされている。あるいは二件目は模倣犯の犯行だったのかも知れない。

ちなみに、足立区というと東京でも、もっとも治安の悪い地区である。お住まいの方は戸締りを厳重にしておくことである。

いずれの事件も2010年現在、未解決であるのだから。