2003年の夏。赤坂のマンションに監禁されていた小学生女子4名が自力で脱出し、容疑者が自殺するという事件が発生する。

当初はマスコミもこれに飛びついて報道していたのだが、顧客リストが流出した途端、報道自体されなくなった。

一体、顧客リストには誰の名前が記載されていたのだろうか。

不可解な点はこれだけではない。


・事件現場が赤坂ではなく、渋谷として強調、報道されたこと。
・少女達の情報公開を発表した途端、事件解決となったこと。
・警察発表の容疑者の自殺方法では、窒息死など不可能であること。
・司法解剖前から自殺と断定、報道され、容疑者死亡で書類送検されたこと。
・少女達の目撃証言から容疑者以外にも、少なくとも3名の共犯者がいるとされるが、自殺した容疑者の単独犯とされたこと。
・マンション内から多額の現金が見つかり、容疑者自身にも35億の遺産が残っていたこと。
・事件を追っていたフリージャーナリストが変死体で発見されていること。

これだけの要素がありながら、警察は捜査を終了してしまったのだ。この時期にはもう、ネット社会も構築されている。

これによってインターネット掲示板では、様々な噂が飛び交った。

大体、この手の事件にありがちな顧客の芋づる式検挙もないのも不思議である。何もかも解決しないまま、この事件は一方的に解決とされたのである。